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ChatGPT o3 / o4-mini 料金・制限 完全ガイド 2025年版:全プラン・API徹底比較

ChatGPT o3/o4-mini 料金&制限ガイド

早川 誠司|生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー

「最新のChatGPT o3って、料金はいくら?」「o4-miniも出たけど、無料で使えるの?」「ChatGPT Plusに入れば、o3の利用制限はなくなる?」

2025年4月に登場したOpenAIの強力な推論モデル「o3」と「o4-mini」。その高い性能に注目が集まる一方で、利用料金や制限について気になる方も多いのではないでしょうか。特に「ChatGPT o3 料金」や「ChatGPT o3 制限」といったキーワードで検索している方は、具体的なコストや使える回数を正確に知りたいはずです。

AIモデルは高性能になるほど、利用コストや計算リソースの制限が伴うのが一般的です。賢く活用するためには、料金体系と利用制限を正しく理解することが不可欠です。

この記事では、OpenAIの最新モデル o3 / o4-mini について、ChatGPTの各プラン(無料、Plus、Pro、Team、Enterprise、Edu)およびAPIにおける料金体系と利用制限を、2025年4月時点の最新情報に基づいて徹底的に比較・解説します。

この記事を読めば、あなたの使い方に合った最適なプランや利用方法を見つけ、コストを抑えながらo3/o4-miniのパワーを最大限に引き出すヒントが得られます。

目次

ChatGPTプラン別:o3 / o4-mini の利用可否と制限

まずは、多くの人が利用するChatGPTのインターフェース(Web/アプリ)で、各プランごとにo3やo4-miniがどのように利用できるかを見ていきましょう。

プラン月額料金 (目安)o3 利用o4-mini 利用o4-mini-high 利用主な特徴・備考
Free$0不可可能 (限定的)不可GPT-4oも限定利用可。o4-miniはGPT-4o制限時の代替や特定ボタン経由で利用。
Plus$20可能 (100回/週)可能 (300回/日)可能 (100回/日)個人向け標準有料プラン。GPT-4oの制限も緩和。
Team$25〜/ユーザー可能 (100回/週)可能 (300回/日)可能 (100回/日)チーム向け。Plusの機能+管理機能。
Pro$200可能 (ほぼ無制限)可能 (ほぼ無制限)可能 (ほぼ無制限)ヘビーユーザー・専門家向け。o1-proなども利用可。利用は規約範囲内。
Enterprise / Edu個別見積可能 (100回/週)可能 (300回/日)可能 (100回/日)大規模組織・教育機関向け。セキュリティ・管理機能強化。制限はPlus/Teamに準ずる。

注: 2025年4月下旬時点の情報です。制限回数は変更される可能性があります。Proプランの「ほぼ無制限」は、通常の利用範囲を想定しており、規約違反や異常な負荷をかける利用は制限される場合があります。

ポイント:

  • 無料プランでも、最新の推論モデルであるo4-miniを試せるのは大きなメリットです。ただし、利用回数はかなり限られます。
  • Plusプランに加入すると、o3、o4-mini、o4-mini-highの全ての推論モデルを利用でき、特にo4-miniは1日300回と、多くのユーザーにとって十分な回数が提供されています。
  • o3を使いたい場合は、現状Plusプラン以上への加入が必須となります。
  • Proプランは高価ですが、頻繁にo3やo4-mini-highを使いたいヘビーユーザーにとっては魅力的な選択肢です。

ChatGPTの各プランの詳細については、こちらの記事もご参照ください。
【完全ガイド】ChatGPT有料プラン(Plus/Team/Enterprise)徹底解説:料金・機能・選び方から評判まで
【2025年最新比較】ChatGPT無料版 vs 有料版(Plus/Pro/Team/Enterprise):料金・機能・制限の違いを徹底解説!

メッセージ制限の仕組みと確認方法

ChatGPTのメッセージ制限は、少し分かりにくい部分があります。

  • 制限の種類: モデルによって日次制限(毎日リセット)と週次制限(毎週リセット)があります。
    • 日次制限: o4-mini (300回/日), o4-mini-high (100回/日) など
    • 週次制限: o3 (100回/週) など
  • リセットタイミング:
    • 日次制限: 毎日 00:00 UTC (協定世界時) にリセットされます。日本時間 (JST) では午前9時です。
    • 週次制限: 最初にメッセージを送信してから7日後の 00:00 UTC にリセットされます(例: 月曜10時に初回利用→翌週月曜9時にリセット)。
  • 制限到達時: 利用制限に達すると、ChatGPT画面上部のモデル選択メニューで、該当モデルが一時的にグレーアウトし、選択できなくなります。カーソルを合わせるとリセット日時が表示される場合があります。
  • 残り回数の確認: 残念ながら、現時点では「あと何回使えるか」を直接確認する機能はありません。リセット日時を目安に利用ペースを調整する必要があります。

OpenAI API:o3 / o4-mini の利用料金詳細

次に、開発者がアプリケーションに組み込む際に利用するAPIの料金体系を見ていきましょう。APIは基本的に従量課金制で、処理したトークン数に応じて料金が発生します。

API料金比較 (100万トークンあたり、USD)

モデル入力 (Input)キャッシュ入力 (Cached Input)出力 (Output)特徴
OpenAI o3$10.00$2.50$40.00最高性能・高コスト
OpenAI o4-mini$1.10$0.275$4.40高速・高コスパ (o3の約1/9)
OpenAI GPT-4o (最新)$5.00$2.50$20.00バランス型・中コスト
OpenAI GPT-4.1$2.00$0.50$8.00高性能 (特にコーディング)・GPT-4oより安価
OpenAI GPT-4.1 mini$0.40$0.10$1.60GPT-4o miniより高性能・安価
Google Gemini 2.5 Pro$1.25~$2.50$10.00~$15.00o3より安価、長文対応
Google Gemini 1.5 Flash$0.075~$0.15$0.30~$0.60非常に安価 (o4-mini対抗)
Anthropic Claude 3.7 S.$3.00$15.00GPT-4oより安価、安全性
Anthropic Claude 3 H.$0.25$1.25最安クラス

注: 上記は主要モデルの参考価格です。最新かつ正確な情報はOpenAI Pricingページおよび各社の公式サイトをご確認ください。

ポイント:

  • o3 APIは高価: 最高性能には相応のコストがかかります。特に推論処理を伴う出力トークンが高価です。
  • o4-mini APIは非常に安価: o3の約1/9のコストで利用でき、多くの推論タスクにおいて高いコストパフォーマンスを発揮します。GPT-4.1 miniなどと比較しても競争力のある価格設定です。
  • 用途に応じた選択が必須: API利用では、コストが直接的にサービス運営費に影響するため、タスクの要求性能とコストのバランスを慎重に判断し、最適なモデルを選択する必要があります。まずはo4-miniから試すのがセオリーでしょう。

トークン計算やVision APIの料金など、APIに関するより技術的な詳細は以下のガイドをご参照ください。
ChatGPT o3 (OpenAI o3 / o4-mini) APIガイド【開発者向け】料金・使い方・性能レビュー
ChatGPT無料API入門:無料枠の真実・料金・始め方を解説 (開発者向け)

APIレート制限(Rate Limits)について

API利用には、料金とは別にレート制限が存在します。これは、サーバーへの負荷集中を防ぎ、安定したサービスを提供するために、一定時間内に処理できるリクエスト数やトークン数に上限を設けるものです。

  • 制限の種類:
    • RPM (Requests Per Minute): 1分あたりに送信できるAPIリクエストの上限数。
    • TPM (Tokens Per Minute): 1分あたりに処理できるトークン(入力+出力)の合計上限数。
  • 利用ティア (Usage Tiers): OpenAI Platformでの過去の利用実績などに応じて、アカウントごとにティアが設定されます。ティアが高いほど、RPMやTPMの上限が高くなります。
  • o3 vs o4-miniの制限: 一般的に、o4-mini APIの方がo3 APIよりも高いTPM(スループット)が設定されています。これは、o4-miniがより高速・効率的に処理できるように設計されているためです。大量のリクエストを処理する必要がある場合は、o4-miniが有利になります。
  • 制限超過: レート制限を超えると、APIは429 Too Many Requestsエラーを返します。アプリケーション側で適切な待機・リトライ処理を実装する必要があります。

具体的なレート制限値は利用ティアによって異なるため、自身のOpenAI Platformアカウント設定で確認することが重要です。

用途別コストシミュレーション (概算)

o3とo4-miniをAPIで利用した場合、どのくらいのコストがかかるのか、簡単な例で試算してみましょう。(※トークン数はあくまで目安です)

例1:カスタマーサポートの質問応答 (入力500トークン, 出力100トークン)

  • o3: ($10.00/1M * 500/1M) + ($40.00/1M * 100/1M) = $0.005 + $0.004 = $0.009 / 回
  • o4-mini: ($1.10/1M * 500/1M) + ($4.40/1M * 100/1M) = $0.00055 + $0.00044 = $0.00099 / 回 (o3の約1/9)

例2:中規模のコードブロック生成 (入力200トークン, 出力800トークン)

  • o3: ($10.00/1M * 200/1M) + ($40.00/1M * 800/1M) = $0.002 + $0.032 = $0.034 / 回
  • o4-mini: ($1.10/1M * 200/1M) + ($4.40/1M * 800/1M) = $0.00022 + $0.00352 = $0.00374 / 回 (o3の約1/9)

ChatGPT Plus ($20/月) との比較:

仮にo4-mini APIを上記の例1の応答(約$0.001)で利用する場合、$20あれば約20,000回の応答が可能です。一方、ChatGPT Plusではo4-miniを1日300回(月約9,000回)まで利用できます。

API利用量が多い場合や、o3モデルを高頻度で使う場合は、ChatGPTのProプランやAPI利用の方がコスト効率が良い可能性があります。逆に、利用量が少ない場合や、様々なモデルを手軽に試したい場合は、ChatGPT Plusが適しているでしょう。

まとめ:予算とニーズに合わせて最適なプラン・API利用を選択

OpenAIの最新推論モデルo3とo4-miniは非常に魅力的ですが、その利用には料金と制限が伴います。

  • ChatGPTプラン:
    • 無料でもo4-miniを試せる!
    • Plus以上でo3/o4-mini/highが利用可能(制限あり)。
    • Proはヘビーユーザー向け(ほぼ無制限)。
  • API:
    • o3は最高性能だが高価。
    • o4-miniは高速・高コスパで多くの用途に適している。
    • レート制限も考慮が必要。

「ChatGPT o3」の料金や制限について調べていた方は、まずご自身の利用目的、必要な性能レベル、想定される利用頻度、そして予算を明確にすることが重要です。

  • 手軽に試したい、利用頻度が低い → ChatGPT無料プラン / Plusプラン
  • o3の性能が必要、または高頻度で利用したい → ChatGPT Proプラン / API利用
  • コストを抑えつつ高い推論能力が必要 → o4-mini API / ChatGPT Plus (o4-mini中心利用)

この記事で解説した情報を参考に、ご自身にとって最もコストパフォーマンスの高い方法で、o3とo4-miniのパワーを活用してください。料金や制限は変更される可能性があるため、常にOpenAIの公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

早川 誠司(執筆・監修専任)
生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー
大手IT企業でDX推進に従事後、独立。100社以上の中小企業に生成AIソリューションを提供。「すぐ使える業務効率化」をモットーに発信中。
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