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【完全ガイド】ChatGPT 4oとは?機能・料金・使い方からGPT-4との違いまで徹底解説

ChatGPT 4o完全ガイド!

早川 誠司|生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー

「ChatGPT 4oって何?」「GPT-4と何が違うの?」「無料で使えるって本当?」

OpenAIから発表された最新AIモデル「ChatGPT 4o(ジーピーティーフォーオー)」について、こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

ChatGPT 4oは、これまでのAIの常識を覆す可能性を秘めた、非常に高性能なモデルです。しかし、専門用語が多くてよく分からない、結局何がすごいのか掴みきれない、という方も多いはずです。

この記事では、ChatGPT 4oについて、以下の点を初心者にも分かりやすく、網羅的に解説します。

  • ChatGPT 4oの基本的な概要と最大の特徴
  • 具体的に何ができるのか?進化した機能一覧
  • 気になる料金プラン(無料・有料の違い)
  • 基本的な使い方・始め方
  • GPT-4やGPT-3.5との性能・機能の比較
  • 利用する上での注意点

この記事を読めば、ChatGPT 4oの全体像を理解し、その性能を最大限に活用するための第一歩を踏み出すことができます。

目次

ChatGPT 4o (GPT-4o)とは?読み方と基本概要

ChatGPT 4o(読み方:ジーピーティーフォーオー)は、ChatGPTの開発元であるOpenAIが2025年春に発表した、最新のフラッグシップAIモデルです。モデル名の「o」は「omni(オムニ:すべて)」を意味し、テキスト、音声、画像を統合的に扱える能力を象徴しています。

これまでのChatGPTは、テキストは得意でも、音声や画像をネイティブに理解・生成するには限界がありました。しかし、GPT-4oはこれらのモダリティ(情報の種類)を単一のニューラルネットワークで処理できるように設計されており、より人間らしい自然で効率的な対話を実現することを目指して開発されました。

ChatGPT 4oの最大の特徴:ネイティブなマルチモーダル性能

ChatGPT 4oの最も革新的な点は、ネイティブなマルチモーダル性能です。

従来のモデル(例えばGPT-4)でも音声や画像は扱えましたが、内部的にはテキストに変換したり、複数のモデルを組み合わせたりする必要がありました。これにより、応答に遅延が生じたり、情報の一部が失われたり(特に音声のトーンや感情など)することがありました。

一方、GPT-4oは、テキスト、音声、画像を最初から最後まで単一のモデルで処理します。これにより、以下のようなメリットが生まれます。

  • 応答の高速化: 特に音声会話では、人間同士の会話に近いリアルタイム性が実現。
  • 表現力の向上: 声のトーン、感情、笑い声などを理解し、生成する音声にも反映。
  • 情報ロスの低減: モダリティ間の変換ロスがなく、より多くの情報を保持。

このネイティブなマルチモーダル性能により、例えば以下のようなことが可能になります。

  • スマホカメラで見たものをGPT-4oに見せながら、リアルタイムで質問する。
  • 会議の音声をリアルタイムで文字起こし&要約し、さらにその内容について質問する。
  • 感情を込めた自然な音声で、外国語の会話練習をする。

これらの高度な機能の具体的な使い方については、ChatGPT 4oの高度な機能活用術:音声会話・Web検索・データ分析・Canvasを使いこなす方法 で詳しく解説しています。

ChatGPT 4oで何ができる?進化した主要機能一覧

ChatGPT 4oは、マルチモーダル性能以外にも多くの点で進化しています。具体的に何ができるようになったのか、主要な機能をリストアップします。

  • テキスト処理能力の向上:
    • GPT-4 Turboと同等以上の知能レベルを維持。
    • 英語以外の言語(日本語を含む)での処理能力が大幅に向上。
    • より高速な応答速度。
  • 高度な視覚・音声理解:
    • 画像の内容を詳細に説明したり、画像内のテキストを読み取ったりする能力(Vision)の向上。
    • リアルタイムでのスムーズな音声会話。声のトーンや感情の認識・生成。
    • 画像生成機能も利用可能(ChatGPT画像生成の完全ガイド無料での使い方も参考に)。
  • 応答速度の向上:
    • テキスト応答も高速化。OpenAIによると、音声応答は平均320ミリ秒と、人間同士の会話に近い速度を実現しています。
  • APIの効率化と低価格化:
    • OpenAIの発表によれば、開発者向けAPIはGPT-4 Turboと比較して2倍高速化、料金は半額になり、Rate Limit(利用上限)も5倍に引き上げられました。詳しくは開発者向けChatGPT 4o APIガイドをご覧ください。
  • 無料ユーザーへの提供:
    • これまで有料プラン限定だったGPT-4レベルの性能に、無料ユーザーもアクセス可能に(制限あり)。

【体験談】実際にChatGPT 4oを使ってみた感想

筆者も実際にChatGPT 4o(無料版およびPlus版)を使ってみました。特に印象的だったのは以下の点です。

  • 応答速度の速さ: 特に無料版でGPT-4レベルの応答がこれほど速くなったのは驚きです。以前の無料版(GPT-3.5)や、有料版のGPT-4と比較しても、明らかに待ち時間が短縮されました。
  • 会話の自然さ: テキストでのやり取りでも、より人間らしい、文脈を踏まえた自然な応答が増えたように感じます。複雑な指示への理解度も向上している印象です。
  • 日本語能力の向上: 以前のモデルでは少し不自然だったり、冗長だったりした日本語表現が、GPT-4oではかなり改善されています。翻訳精度も高いです。
  • 無料版での利用価値向上: 制限はあるものの、無料版でここまで高性能なモデルが使えるようになったのは、多くのユーザーにとって大きなメリットだと感じました。

もちろん、まだ完璧ではなく、時折おかしな応答(ハルシネーション)が見られることもありますが、全体的な性能向上は明らかです。

ChatGPT 4oの料金プラン:無料版と有料版(Plus/Team/Enterprise)の違い

ChatGPT 4oは、無料プランでも利用できますが、有料プランではより多くの機能や緩和された制限が提供されます。

プラン料金 (月額)GPT-4o 利用制限主なメリット
無料プラン¥0メッセージ数に制限あり (変動制)GPT-4oの基本機能、GPT-3.5へのアクセス
Plusプラン$20 (約¥3,000)無料版より5倍多いメッセージ制限 (変動制)GPT-4oの優先アクセス、ピーク時の高速応答、データ分析、ファイルアップロード、画像生成、カスタムGPTs利用など
Teamプラン$25/ユーザー (年払い時)Plusよりさらに多いメッセージ制限Plusの全機能に加え、管理コンソール、ワークスペース機能、チーム内データ非学習設定など
Enterprise要問い合わせ実質無制限の高速アクセスTeamの全機能に加え、高度なセキュリティ・管理機能、SAML SSO、優先サポートなど

(注: 2025年4月現在の情報です。料金や制限は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。日本円価格は為替レートにより変動します。)

無料版でもGPT-4oの高性能を体験できますが、頻繁に利用したい方や、データ分析、カスタムGPTsなどの高度な機能を使いたい方はPlusプラン以上がおすすめです。各プランの料金や制限、支払い方法などの詳細については、ChatGPT 4oの料金プランと制限の詳細解説や、既存のChatGPT有料プラン完全ガイド無料版ガイドもご参照ください。

ChatGPT 4oの使い方・始め方

ChatGPT 4oを使い始めるのは簡単です。

  1. アカウント作成/ログイン:
    • まだアカウントがない場合は、OpenAI公式サイト でメールアドレスやGoogle/Microsoft/Appleアカウントを使ってサインアップします。
    • アカウントがあればログインします。詳しい手順はChatGPTログイン完全ガイドをご覧ください。
  2. モデルの選択:
    • ChatGPTの画面上部(または設定メニュー)で、利用可能なモデルが表示されます。
    • 無料プランの場合は、GPT-4oの利用制限に達していなければ選択できます。制限に達するとGPT-3.5に切り替わる場合があります。
    • 有料プラン(Plus以上)の場合は、基本的にGPT-4oを選択できます。
  3. 対話開始:
    • 画面下部の入力ボックスに質問や指示(プロンプト)を入力し、送信します。
    • 音声入力やファイルアップロードも(プランに応じて)利用可能です。

アクセス方法:

  • Webブラウザ: PC、スマホ、タブレットから chatgpt.com にアクセス。
  • スマホアプリ: iOS (App Store) / Android (Google Play) で公式アプリをダウンロード。
  • デスクトップアプリ: Mac / Windows 向けの公式アプリも登場しています。インストールや使い方については、ChatGPT 4o公式アプリの使い方ガイドで詳しく解説しています。

【徹底比較】ChatGPT 4o vs GPT-4 vs GPT-3.5:何がどう違うのか?

GPT-4oはGPT-4やGPT-3.5と比べて何が優れているのでしょうか?主な違いを比較表にまとめました。

項目ChatGPT 4oChatGPT 4 (Turbo含む)ChatGPT 3.5
基本性能/知能GPT-4レベル以上高い標準的
マルチモーダルネイティブ対応 (単一モデル)対応 (複数モデル連携)テキストのみ
応答速度非常に高速高速標準的
日本語能力大幅に向上高い標準的
音声会話リアルタイム・高表現力可能 (遅延あり・機能限定)不可
画像理解 (Vision)高性能高性能不可
APIコストGPT-4 Turboの半額標準 (Turbo)非常に安価
無料プランでの利用制限付きで可能不可制限なしで利用可能
知識カットオフ(最新情報を要確認)(最新情報を要確認)(最新情報を要確認)

(注: 性能やコストは2025年4月時点の情報であり、変動する可能性があります。)

比較のポイント:

  • 性能: GPT-4oはGPT-4と同等以上の基本性能を持ちながら、速度や多言語対応が向上。
  • マルチモーダル: GPT-4oのネイティブ対応が最大の違い。これにより音声・画像の処理能力と速度が飛躍的に向上。
  • コスト: API利用料はGPT-4oがGPT-4 Turboより大幅に安価。
  • アクセス: GPT-4oは無料プランでも利用可能になった点が大きい。

より詳細な比較や、他のAIモデル(Google GeminiやAnthropic Claudeなど)との違い、あるいはより低コストなChatGPT 4o Miniモデルについては、別途解説記事を用意しています。

ChatGPT 4oを利用する上での注意点・制限

非常に高性能なChatGPT 4oですが、利用する上でいくつか注意すべき点があります。

  • メッセージ制限:
    • 無料プランでは、GPT-4oの利用回数に制限があります。制限は変動する可能性があるため、注意が必要です。
    • 有料プランでも、プランごとに上限が設けられています(Enterpriseを除く)。詳細は料金・制限解説記事をご確認ください。
  • ハルシネーション(もっともらしい嘘):
    • 性能は向上しましたが、依然として事実に基づかない情報や、不正確な情報を生成する可能性があります。重要な情報については、必ずファクトチェック(事実確認)を行ってください。
  • 知識のカットオフ:
    • モデルが学習したデータは特定の日時までのものです。それ以降の出来事や最新情報については知らない(またはWeb検索機能で補う)場合があります。カットオフの日時はモデル更新により変わるため、最新情報を確認しましょう。
  • セキュリティ・プライバシー:
    • 機密情報や個人情報を入力する際は、十分注意が必要です。特に企業で利用する場合は、データの取り扱いに関するポリシーを確認しましょう(Team/Enterpriseプランでは入力データが学習に使われない設定が可能)。
  • 倫理的な利用:
    • 差別的な内容、暴力的な内容、著作権を侵害するようなコンテンツ生成を助長する使い方は避け、倫理的な利用を心がけましょう。

もし利用中に「GPT-4oが選択できない」「エラーが出る」などの問題が発生した場合は、ChatGPT 4oのトラブルシューティングガイドが役立つかもしれません。

まとめ:ChatGPT 4oはAIの未来をどう変えるか?

この記事では、最新AIモデル「ChatGPT 4o」について、その概要、機能、料金、使い方、GPT-4との違い、注意点を解説しました。

ChatGPT 4oの重要ポイント:

  • ネイティブなマルチモーダル性能で、テキスト・音声・画像をシームレスに扱える。
  • GPT-4レベルの知能を維持しつつ、応答速度が大幅に向上多言語対応も強化
  • 無料プランでも利用可能になり、より多くの人が高性能AIにアクセスできるようになった。
  • APIは高速化・低価格化し、開発者にとっても魅力が増した。

ChatGPT 4oの登場により、AIとの対話はより自然で、人間同士のコミュニケーションに近づいています。アイデア出しの壁打ち相手、外国語学習のパートナー、データ分析のアシスタント、クリエイティブ作業の補助など、その活用範囲は無限大です。

もちろん、ハルシネーションや利用制限といった注意点もありますが、その特性を理解し、賢く活用することで、私たちの仕事や生活をより豊かにしてくれる可能性を秘めています。

ぜひ、あなたもChatGPT 4oを実際に試し、その進化を体験してみてください。

早川 誠司(執筆・監修専任)
生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー
大手IT企業でDX推進に従事後、独立。100社以上の中小企業に生成AIソリューションを提供。「すぐ使える業務効率化」をモットーに発信中。
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