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【2025年最新】ChatGPT画像生成:GPT-4o登場!機能・モデル・APIを徹底比較

ChatGPT画像生成 最新情報と比較

早川 誠司|生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー

「ChatGPTの画像生成って、最近どうなってるの?」

「GPT-4oで画像生成できるようになったけど、前のDALL-Eと何が違う?」

「APIでも使える? 他の画像生成AIと比べてどう?」

ChatGPTの画像生成機能は、目まぐるしいスピードで進化を続けています。特に最新モデルGPT-4oの登場により、その能力は飛躍的に向上しました。

この記事では、ChatGPTの画像生成に関する最新のアップデート情報、主力モデルGPT-4oの特徴、以前のDALL-Eモデルとの比較APIでの利用、そして他の主要な画像生成AIとの違いについて、技術的な側面も含めて詳しく解説します。

最新動向を把握し、ChatGPT画像生成のポテンシャルを最大限に引き出すための情報をお届けします。

目次

ChatGPT画像生成の現在地:最新アップデート情報 (2025年4月時点)

2025年に入り、ChatGPTの画像生成機能は大きな転換点を迎えました。

  • GPT-4oによるネイティブ統合 (2025年3月〜): 最大のアップデートは、最新の基盤モデル「GPT-4o」に画像生成機能がネイティブに統合されたことです。これにより、従来のDALL-Eモデルを呼び出す形式から、ChatGPTの会話能力とよりシームレスに連携した画像生成が可能になりました。この機能は無料ユーザーを含む幅広いプランで段階的に展開されています。
  • 機能強化: GPT-4oの統合に伴い、指示理解度の向上画像内のテキスト描写精度向上キャラクターやスタイルの一貫性維持能力の向上画像編集機能の強化などが報告されています。
  • 制限の変動: 無料・有料プランともに、画像生成の利用制限はサーバー負荷などに応じて変動する状況が続いています。最新の制限については、利用時に確認が必要です。

【基本をチェック】 ChatGPT画像生成の基本的な使い方や料金プランについては、まずはこちらの記事をご覧ください。

主力モデル「GPT-4o」の画像生成能力とは?

現在、ChatGPTの画像生成の中核を担うのがGPT-4oです。「omni(全能)」の名が示す通り、テキスト、音声、画像を統合的に処理できるマルチモーダルAIとして開発されました。

画像生成におけるGPT-4oの主な強みは以下の通りです。

  • 高度な指示理解力: 自然言語での複雑で詳細な指示(プロンプト)を、より正確に画像に反映させる能力が向上しました。会話の文脈を理解するため、対話を通じた画像の修正や調整も得意です。
  • テキスト描写能力: 画像内に自然な形で文字を描き込む精度が、従来のモデルと比較して大幅に改善されました。ロゴやポスター、図解などの作成に役立ちます。
  • 一貫性の向上: 同じキャラクターを異なるシーンやポーズで描画する際の一貫性や、画像の部分的な編集(インペインティング)における自然さが向上しています。
  • ネイティブ統合による連携: ChatGPTの強力な言語理解能力と画像生成能力が直接結びつくことで、より柔軟で高度な画像生成体験を提供します。
  • 自己回帰モデル: 技術的には、従来の拡散モデル(Diffusion Model)とは異なる自己回帰モデル(Autoregressive Model)のアプローチも採用しており、これがテキスト描写などの精度向上に寄与しているとされています。

過去モデル「DALL-E」との比較:何が変わった?

GPT-4oが登場するまで、ChatGPTの画像生成は主にDALL-E 3モデルが利用されていました。現在も特定のGPTsなどを通じて利用可能ですが、GPT-4oによるネイティブ生成との違いを理解しておきましょう。

比較項目GPT-4o Image Generation (ネイティブ)DALL-E 3 (GPTs経由など)
統合方法ChatGPTに直接統合特定のGPTsやAPIを通じて呼び出し
会話連携高い(文脈理解、対話による編集)限定的
テキスト描写向上比較的苦手
一貫性・編集向上限定的
プロンプト処理ユーザーの指示を直接反映プロンプトを内部で自動的に書き換える場合あり
利用モデルGPT-4oベースDALL-E 3モデル

主な違いのポイント:

  • 連携の深さ: GPT-4oはChatGPTの言語能力と深く連携するため、より自然な対話を通じて画像を生成・修正できます。
  • 性能: テキスト描写や一貫性維持など、多くの点でGPT-4oの方が高い性能を示すとされています。
  • プロンプト: DALL-E 3は、ユーザーのプロンプトをより詳細にするために内部で書き換えることがありましたが、GPT-4oはユーザーの指示をより直接的に反映しようとします。

どちらが良いかは用途によりますが、現在ChatGPTで標準的に使われるのは、より高性能で連携の深いGPT-4oベースの機能と言えます。

APIでの画像生成:開発者向け情報

ChatGPTのインターフェースだけでなく、APIを通じて画像生成機能を利用することも可能です。これにより、開発者は自身のアプリケーションやサービスに画像生成機能を組み込むことができます。

  • 利用可能なモデル: APIでは、現在主にDALL-E 2DALL-E 3モデルが提供されています。GPT-4oの画像生成機能がAPIで同等に利用可能かは、最新のドキュメントを確認する必要があります(GPT-4o自体はAPIで利用可能)。
  • エンドポイント:
    • Generations: テキストプロンプトから新しい画像を生成します(DALL-E 2, DALL-E 3対応)。
    • Edits: 既存の画像の一部をマスクし、プロンプトに基づいてその部分を編集(インペインティング)します(DALL-E 2対応)。
    • Variations: 既存の画像を基に、そのバリエーション画像を生成します(DALL-E 2対応)。
  • 主なパラメータ:
    • model: 使用するモデルを指定(dall-e-2 または dall-e-3)。
    • prompt: 画像生成の指示テキスト。
    • n: 生成する画像の枚数。
    • size: 画像サイズ(モデルにより対応サイズが異なる。例: DALL-E 3は “1024×1024”, “1792×1024”, “1024×1792″)。
    • quality: 画質(DALL-E 3では “standard” または “hd”)。
    • style: DALL-E 3では “vivid”(鮮やか)または “natural”(自然)を選択可能。
  • 料金: API利用は、ChatGPTのサブスクリプションとは別に、生成する画像のモデル、サイズ、品質に応じた従量課金制となります。

APIを利用することで、より細かい制御や大量生成、システム連携が可能になります。

【もっと詳しく】API利用や高度なプロンプトについては、こちらの記事も参考にしてください。

他の主要な画像生成AIとの比較

ChatGPT(GPT-4o)以外にも、様々な高性能な画像生成AIが存在します。代表的なものと比較してみましょう。

  • Midjourney:
    • 特徴: Discord上で利用。非常に高品質で芸術的な画像の生成に定評がある。独特のプロンプト記述スタイル。
    • ChatGPTとの違い: 操作性(Discordベース)、画風(よりアート寄り)、カスタマイズ性。
  • Stable Diffusion:
    • 特徴: オープンソースであり、ローカル環境への導入やモデルのカスタマイズが自由に行える。多様な派生モデルやツールが存在。
    • ChatGPTとの違い: 導入・利用の技術的ハードル、カスタマイズの自由度、ローカル実行の可能性。
  • Gemini (Google):
    • 特徴: GoogleのマルチモーダルAI。Googleのサービス(Vertex AI, AI Studioなど)と連携。画像生成能力も向上中。
    • ChatGPTとの違い: エコシステム(Google vs OpenAI)、連携サービス、モデルの特性。

簡単な比較表:

特徴ChatGPT (GPT-4o)MidjourneyStable DiffusionGemini (Google)
主な利用方法Web/アプリ/APIDiscordローカル/Web UI/APIGoogleサービス/API
操作性対話型で比較的容易やや独特技術知識が必要な場合ありGoogleサービスに依存
画質・画風高品質・指示忠実度高い高品質・アート寄りモデル次第・多様高品質・向上中
カスタマイズ性限定的限定的非常に高い限定的
料金無料(制限あり)/有料/API課金有料サブスクリプションのみ無料(ローカル)/サービス依存無料(制限あり)/API課金
得意なこと対話連携、編集、テキスト描写芸術的表現自由なカスタマイズ、ローカルGoogle連携、マルチモーダル

どのツールが最適かは、目的、必要な画質、操作の好み、予算、技術スキルなどによって異なります。ChatGPTは、対話形式で手軽に高品質な画像を生成・編集したい場合に特に強みを発揮します。

ChatGPT画像生成の今後の展望と課題

ChatGPTの画像生成機能は、今後も進化を続けると考えられます。

  • 期待される向上: 生成速度の向上、さらなる品質・一貫性の向上、より高度な編集機能(動画生成への展開?)、対応言語の拡大などが期待されます。
  • 技術的な課題: キャラクターの一貫性の完全な保証、複雑な指示の完璧な理解、意図しないバイアスの除去などは、依然として研究開発が進められている分野です。
  • 倫理的な課題: 著作権の問題(AI生成物の法的地位、学習データの権利)、ディープフェイクなど悪用リスクへの対策、コンテンツフィルタリングの精度と公平性など、社会的な議論とルール整備が求められます。

技術の進歩と共に、これらの課題にどう対応していくかが注目されます。

まとめ:進化し続けるChatGPT画像生成から目が離せない

この記事では、ChatGPTの画像生成機能に関する最新情報、GPT-4oモデルの能力、DALL-Eとの比較、API利用、そして他のAIツールとの違いについて解説しました。

  • GPT-4oが主力: 現在のChatGPT画像生成は、高性能なGPT-4oモデルが中心。
  • DALL-Eとの違い: ネイティブ統合による連携強化、性能向上が特徴。
  • API利用も可能: 開発者はAPIを通じて機能を組み込める。
  • 他ツールとの比較: それぞれに特徴があり、目的に応じた選択が重要。
  • 進化と課題: 今後も機能向上に期待が集まる一方、著作権などの課題も残る。

ChatGPTの画像生成は、AI技術の進化をダイレクトに体験できるエキサイティングな分野です。最新情報をキャッチアップし、その能力と限界を理解することで、より効果的にこのツールを活用できるでしょう。ぜひ、進化し続けるChatGPT画像生成の世界を探求してみてください。

早川 誠司(執筆・監修専任)
生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー
大手IT企業でDX推進に従事後、独立。100社以上の中小企業に生成AIソリューションを提供。「すぐ使える業務効率化」をモットーに発信中。
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