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【注意喚起】偽ChatGPTサイトの見分け方と対策 | gptjp.netは危険?

偽ChatGPTサイト注意!見分け方解説

早川 誠司|生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー

「ChatGPTを使いたいけど、検索すると似たようなサイトがたくさん出てきて、どれが本物かわからない…」

「”gptjp.net”ってサイトは安全なの?」

「偽サイトにアクセスしちゃったら、どうなるの?」

急速に普及するChatGPTの人気に便乗し、本物の公式サイトを装った偽サイトや、悪意のある類似サービスが増加しています。これらのサイトは、あなたの個人情報やログイン情報、支払い情報を盗み取ろうとしたり、マルウェアに感染させようとしたりする危険な罠かもしれません。

安全にChatGPTを利用するためには、正しい公式サイトを見分け、怪しいサイトに近づかないことが非常に重要です。

この記事では、ChatGPTの偽サイトの手口とその危険性、本物の公式サイトを確実に見分けるための具体的なチェックポイント、そして「gptjp.net」のような類似サイトの安全性や注意点、万が一偽サイトにアクセスしてしまった場合の対処法まで、徹底的に解説します。

正しい知識を身につけ、フィッシング詐欺などの被害から身を守りましょう。

目次

危険!ChatGPTを騙る偽サイト・フィッシング詐欺の手口とリスク

なぜ、ChatGPTの偽サイトが存在するのでしょうか? その目的は主に以下のようなものです。

  • 個人情報・ログイン情報の詐取: 偽のログインページを用意し、入力されたメールアドレスやパスワード、電話番号などを盗み取ります。他のサービスで同じパスワードを使い回している場合、被害が拡大する恐れがあります。
  • 支払い情報(クレジットカード情報)の詐取: 有料プランへの登録を装い、クレジットカード情報を入力させ、不正利用します。
  • マルウェア・ウイルスの感染: サイトにアクセスしたり、ファイルをダウンロードさせたりすることで、あなたのデバイスをマルウェアに感染させ、さらなる情報漏洩や不正操作を狙います。
  • 不正な広告収入: 大量の広告を表示させたり、不要なソフトウェアのインストールを促したりして、広告収入を得ようとします。

これらの偽サイトは、検索エンジンの広告枠やSNS、メールなどを通じて巧妙に誘導してくる場合があります。安易にクリックしたり、情報を入力したりするのは非常に危険です。

これが本物!OpenAI公式ChatGPTサイトの見分け方【決定版】

では、どうすれば本物の公式サイトを見分けられるのでしょうか? 以下のチェックポイントを必ず確認してください。

1. 正しいURLを確認する (https://chat.openai.com/)

これが最も重要で確実な方法です。OpenAIが提供するChatGPTの唯一の公式サイトURLは以下です。

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以下の点に注意して、URLをしっかり確認しましょう。

  • https://で始まっているか?: 通信が暗号化されていることを示します。http://で始まるサイトは注意が必要です。
  • ドメイン名がopenai.comであるか?:
    • openaiの部分が正しいか?(例: open-ai.comopneai.com は偽物)
    • 末尾が.comであるか?(例: openai.jp, openai.net, openai.org などは公式ではありません)
    • サブドメインがchat.であるか?(メインのドメインopenai.com自体はOpenAIの企業サイトです)
  • 余計な文字列や記号が含まれていないか?

ブックマーク(お気に入り)に登録しておくか、OpenAIの公式サイト(https://openai.com/)からリンクをたどるのが最も安全です。検索結果の上位に出てくるサイトや広告が必ずしも本物とは限りません。

2. サイトのデザインやロゴをチェック

公式サイトは洗練されたデザインですが、偽サイトは作りが粗雑だったり、ロゴが微妙に異なったりする場合があります。ただし、巧妙にコピーされている場合もあるため、デザインだけで判断するのは危険です。URL確認と併せてチェックしましょう。

3. ログイン・支払い情報の入力は慎重に

ログイン情報やパスワード、クレジットカード情報などを入力する際は、URLが正しい公式サイトのものであることを再度確認してください。不審なポップアップ画面や、通常とは異なる手順で情報を要求された場合は、すぐに入力を中止しましょう。

4. 不自然な広告やポップアップに注意

公式サイトには、過度な広告や不審なポップアップは基本的に表示されません。もし、サイトのあちこちに広告が表示されたり、「ウイルスに感染しています」のような偽の警告ポップアップが出たりした場合は、偽サイトである可能性が高いです。

5. アプリは公式ストアからダウンロードする

スマートフォンアプリを利用する場合は、必ずApp Store (iOS) または Google Play ストア (Android) の公式ストアから、「提供元」が「OpenAI」であることを確認してインストールしてください。非公式な場所からのダウンロードは絶対に避けましょう。

これらのポイントを常に意識することで、偽サイトの被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。

(正しいログイン方法については「ChatGPTログイン完全ガイド:初心者でも安心!始め方から手順まで徹底解説」も参照してください。)

「gptjp.net」や「登録不要」サイトは安全?利用する前に確認すべきこと

検索すると、「gptjp.net」というドメインのサイトや、「登録不要で使えるChatGPT」を謳うサイトを見かけることがあります。これらのサイトは公式のものではなく、利用には注意が必要です。

  • gptjp.netについて:このサイトは、OpenAIの公式とは関係のない第三者によって運営されていると考えられます(2025年4月時点)。公式サイトの機能を模倣したり、APIを利用したりしてサービスを提供している可能性がありますが、その運営実態やセキュリティ対策、入力したデータの扱いについては不透明な点が多いです。安易な利用は推奨できません。
  • 登録不要サイトについて:ログインせずに手軽に試せるように見えるサイトもありますが、これらも非公式サイトです。入力したデータがどのように扱われるか(学習データに利用されるか、第三者に提供されるかなど)が不明確であり、セキュリティ上のリスクも伴います。OpenAI自身もログイン不要での限定的な利用を提供し始めていますが、それ以外の非公式サイトの利用は慎重に判断すべきです。

非公式サイトを利用する際の共通のリスク:

  • 入力データのプライバシー: あなたが入力した質問や情報が、意図しない形で収集・利用される可能性があります。
  • セキュリティ: サイト自体に脆弱性があり、マルウェア感染などのリスクがないとは言い切れません。
  • サービスの安定性: 予告なくサービスが停止したり、仕様が変更されたりする可能性があります。
  • 情報の正確性: 公式サイトと同じ性能・情報が得られるとは限りません。

結論として、最も安全で信頼できるのはOpenAIの公式サイト (https://chat.openai.com/) を利用することです。利便性や手軽さだけを見て非公式サイトを利用するのは、相応のリスクが伴うことを理解しておきましょう。

(アカウントの安全性については「ChatGPTアカウント徹底管理ガイド:安全性・設定変更・ログインメリット解説」もご覧ください。)

もし偽サイトにアクセス・情報入力してしまったら?緊急対処法

細心の注意を払っていても、うっかり偽サイトにアクセスしてしまったり、情報を入力してしまったりする可能性はゼロではありません。万が一、そのような事態に陥った場合は、慌てずに以下の対処を行いましょう。

  1. パスワードを変更する: 偽サイトでパスワードを入力してしまった場合、すぐに公式サイトでパスワードを変更してください。他のサービスで同じパスワードを使い回している場合は、それらすべてのアカウントのパスワードも変更する必要があります。
  2. 不正利用がないか確認する: クレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡し、利用停止や不正利用がないかの確認・相談を行ってください。
  3. デバイスをスキャンする: マルウェア感染の疑いがある場合は、信頼できるセキュリティソフトでデバイス全体をスキャンし、脅威が検出された場合は駆除してください。
  4. 公的機関に相談する: フィッシング詐欺の被害に遭った、またはその疑いがある場合は、情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ安心相談窓口」や、警察のサイバー犯罪相談窓口などに相談しましょう。専門的なアドバイスや対処法の指示を受けることができます。(参考:IPA 情報セキュリティ安心相談窓口)

迅速な対応が被害を最小限に抑える鍵となります。

まとめ:自衛意識を高めて安全にChatGPTを利用しよう

ChatGPTは非常に便利なツールですが、その人気故に悪意のある偽サイトも存在します。安全に利用するためには、以下の点を常に心がけましょう。

  • 公式サイトのURL (https://chat.openai.com/) を正しく認識し、ブックマーク等からアクセスする。
  • 検索結果や広告、SNSのリンクを安易に信用しない。
  • ログイン情報や個人情報、支払い情報の入力は、URLを再確認してから慎重に行う。
  • 不審な広告やポップアップが表示されるサイトは利用しない。
  • アプリは公式ストアから、提供元を確認してインストールする。
  • 「登録不要」などの非公式サイトの利用はリスクを理解した上で慎重に判断する。

少しの注意で、フィッシング詐欺などの被害は防ぐことができます。正しい知識を身につけ、自衛意識を高めて、安全にChatGPTを活用していきましょう。

(公式サイトでの始め方は「【完全ガイド】ChatGPT日本語 始め方&使い方マスター!初心者向け基本操作からコツまで」をご覧ください。)

早川 誠司(執筆・監修専任)
生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー
大手IT企業でDX推進に従事後、独立。100社以上の中小企業に生成AIソリューションを提供。「すぐ使える業務効率化」をモットーに発信中。
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