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【完全ガイド】ChatGPT画像生成の使い方|料金・制限・プロンプトのコツまで初心者向けに解説

初心者向けChatGPT画像生成ガイド

早川 誠司|生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー

「ChatGPTで画像も作れるって本当?」

「どうやって使うの? 無料でもできる?」

「思い通りの画像を生成するコツは?」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

近年、AI技術の進化は目覚ましく、文章生成AIとして有名なChatGPTも、ついに高精度な画像生成機能を搭載しました。特別な知識がなくても、簡単な指示(プロンプト)だけで、アイデアを形にできるようになったのです。

この記事では、ChatGPTの画像生成機能について、初心者の方にも分かりやすく、使い方から料金制限、そして簡単なプロンプトのコツまで、網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたもChatGPTで自由に画像を生成できるようになるはずです。

目次

ChatGPT画像生成とは? DALL-E 3 / GPT-4oで何ができる?

まずは、ChatGPTの画像生成機能の基本を押さえましょう。

ChatGPT内で画像が作れるように!

公園を走る犬をChatGPTで画像生成

これまでChatGPTは主にテキストでの対話に使われてきましたが、OpenAI社の画像生成モデル「DALL-E」の技術などを統合することで、チャット画面内で直接画像を生成できるようになりました。これにより、テキストでアイデアを伝え、それをビジュアル化するという一連の流れが、ChatGPTひとつで完結するようになったのです。

基盤モデル「DALL-E 3」と最新「GPT-4o」の違い

ChatGPTの画像生成は、当初「DALL-E 3」という高性能な画像生成モデルを利用していました。DALL-E 3は、テキスト指示から高品質な画像を生成できることで知られています。

そして2025年3月以降、OpenAIは最新の基盤モデル「GPT-4o」に画像生成機能をネイティブ統合しました。GPT-4oは「omni(全能)」を意味する名前の通り、テキスト、音声、画像を統合的に扱えるマルチモーダルAIです。

GPT-4oによる画像生成は、DALL-E 3の技術を基盤としつつ、以下のような点で進化しています。

  • 指示の理解度向上: より複雑で細かい指示(プロンプト)を正確に反映しやすくなりました。
  • テキスト描写の改善: 画像内に文字を描き込む精度が向上しました。
  • 一貫性の向上: 同じキャラクターを異なるシーンで描画したり、会話の流れで画像を修正したりする際の一貫性が高まりました。
  • ネイティブ統合: ChatGPTの会話能力と画像生成がよりシームレスに連携します。

現在、ChatGPTでは基本的にGPT-4oが画像生成を担当しますが、特定のGPTs(カスタム版ChatGPT)を使えばDALL-E 3も利用可能です。

テキストからの画像生成、画像編集、スタイル変更など主な機能

ChatGPTの画像生成機能(主にGPT-4o)でできることは多岐にわたります。

  • テキストからの画像生成: 「青いリンゴ」のような簡単なものから、「サイバーパンク風の未来都市、空飛ぶ車が飛び交う夕暮れ」のような複雑な情景まで、テキストで指示するだけで画像を生成できます。
  • 画像の編集・修正: 生成した画像やアップロードした画像の一部を選択し、「帽子を追加して」「背景を森に変えて」のように指示して編集できます。
  • スタイル変換: 写真をアニメ風、水彩画風、特定の画家のスタイルなどに変換できます。
  • 文字入り画像の生成: ロゴやポスター、SNS投稿画像のように、画像内にテキストを描き込めます。
  • 参考画像の使用: アップロードした画像を参考に、似た雰囲気や要素を持つ新しい画像を生成できます。
  • 多様な用途: アイコン、イラスト、漫画、プレゼン資料、Webサイトの素材など、様々な用途に応用できます。
公園を走る犬にChatGPTで赤い服を着せる
公園を走る赤い服をきた犬にChatGPTで水彩画風に変える

ChatGPT画像生成の始/め方・基本的な使い方【PC・スマホ】

ChatGPTで画像を生成するのは、思った以上に簡単です。ここでは、PCとスマホでの基本的な使い方を解説します。

アカウント作成とログイン

まず、ChatGPTを利用するにはOpenAIのアカウントが必要です(無料)。

  1. ChatGPTの公式サイト(chat.openai.com)にアクセスします。
  2. 「Sign up」をクリックし、メールアドレス、Googleアカウント、またはMicrosoftアカウントで登録します。
  3. メールアドレスで登録した場合は、電話番号認証が必要になることがあります。
  4. 登録が完了したら、「Log in」からログインします。

画像生成プロンプトの入力方法(テキスト入力、画像アップロード)

ログインしたら、チャット画面下部のメッセージ入力欄から画像生成を指示します。

  • テキストで指示する場合:
    1. 生成したい画像の内容をテキストで入力します(例:「笑顔で走るゴールデンレトリバーの子犬」)。
    2. 送信ボタン(紙飛行機アイコン)をクリックします。
    3. ChatGPTが指示に基づいて画像を生成します。
  • 画像をアップロードして指示する場合:
    1. メッセージ入力欄のクリップアイコン(添付ファイル)をクリックします。
    2. PCやスマホから画像をアップロードするか、ドラッグ&ドロップします。Google DriveやOneDriveからも連携可能です。
    3. 画像と一緒に、どのような処理をしたいかテキストで指示します(例:「この写真をアニメ風にしてください」)。
    4. 送信ボタンをクリックします。

生成された画像の確認と保存・ダウンロード方法

プロンプトを送信すると、ChatGPTが「Creating image…」のような表示と共に画像生成を開始します。通常、数分程度で画像が表示されます。

生成された画像は、クリックすると拡大表示されます。画像を保存・ダウンロードしたい場合は、画像の上や右上に表示されるダウンロードアイコンをクリックするのが一般的です(インターフェースは変更される可能性があります)。

ChatGPTで生成した画像をダウンロードする

スマホアプリでの操作方法

ChatGPTはiOSおよびAndroid向けの公式スマホアプリも提供されています。基本的な操作方法はPC版と同様です。

  1. アプリストアから「ChatGPT」アプリをダウンロードし、ログインします。
  2. チャット画面下部のメッセージ入力欄にテキストプロンプトを入力するか、クリップアイコンから画像をアップロードして指示を出します。
  3. 生成された画像はタップして拡大表示でき、保存も可能です。

ChatGPT画像生成の料金プランと無料版の制限

ChatGPTの画像生成は、無料プランでも利用できますが、いくつかの制限があります。有料プランとの違いも見ていきましょう。

無料プランと有料プラン(Plus, Pro, Team)の概要

OpenAIは、ChatGPTに複数の料金プランを提供しています。

  • Free(無料プラン): 基本的な機能とGPT-4oへの限定的なアクセス。
  • Plus(月額$20): GPT-4oへのアクセス増加、GPT-4への標準アクセス、ピーク時でも高速応答、新機能への早期アクセスなど。
  • Pro(月額$200): Plusの全機能に加え、GPT-4o/GPT-4への無制限アクセス(フェアユースポリシー適用)、より高いコンテキストウィンドウ、o1 proモードなど。
  • Team(月額$25/ユーザーから): Plusの機能に加え、チームでの共有ワークスペース、管理機能など。
  • Enterprise: 大規模導入向けのカスタムプラン。

画像生成機能自体は、無料プランを含む多くのプランで利用可能になっています。

無料版での画像生成:できることと制限(回数・枚数)

無料プランでも、最新のGPT-4oを使った画像生成を試すことができます。基本的なテキストからの生成や、簡単な編集、スタイル変換などが可能です。

ただし、無料プランには制限があります。特に画像生成の回数や枚数に関して、明確な公式情報が少ないものの、過去には以下のような情報がありました。

  • 一時的な制限: GPT-4oの画像生成機能リリース直後、需要急増により無料ユーザーは「1日3枚まで」といった一時的な制限が設けられたことがあります。
  • 変動する制限: 現在の正確な制限回数は公式には明記されておらず、「限定的(Limited)」とされています。ユーザーの報告では、1日数枚程度や、時間帯による制限など、状況によって変動するようです。公式FAQでは「1日2枚まで」との記載例もありますが、これも変動する可能性があります。

制限に達すると、一定時間待つ必要がある旨のメッセージが表示されることがあります。

なぜ制限があるのか? 高品質な画像生成には多くの計算リソース(特にGPU)が必要であり、コストがかかるため、無料提供には限界があります。

【もっと詳しく】無料版の制限については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

有料プランのメリット:制限緩和、高機能モデルアクセス

有料プラン(特にPlus以上)にアップグレードすると、以下のようなメリットがあります。

  • 制限の緩和: 無料プランよりも多くの画像を生成できます。PlusではGPT-4oの利用が「最大5倍(Up to 5x Free)」、Proでは「無制限(Unlimited*)」と表記されていますが、これも需要に応じて変動する可能性があります。
  • 優先アクセスと速度: サーバー混雑時でも優先的にアクセスでき、応答速度が速い傾向があります。
  • 高度なモデルアクセス: より高性能なモデル(GPT-4など)や、より長い文章を扱えるコンテキストウィンドウを利用できます。

頻繁に画像生成を利用したい場合や、より高度な機能を求める場合は、有料プランへのアップグレードを検討する価値があるでしょう。

API利用料金について

開発者向けには、画像生成APIも提供されています。APIを利用する場合、サブスクリプション料金とは別に、生成する画像のサイズや品質、モデル(DALL-E 2 / DALL-E 3)に応じた従量課金が発生します。API利用は、アプリケーションに画像生成機能を組み込みたい場合に適しています。

【初心者向け】思い通りの画像を作るプロンプトの基本コツ

ChatGPTで画像を生成する際、最も重要なのが「プロンプト(指示文)」です。ここでは、初心者向けの基本的なコツをいくつか紹介します。

具体的に、詳細に指示を出す

AIは人間のように「空気を読む」ことができません。曖昧な指示では、意図しない画像が生成されがちです。

  • NG例: 「犬の絵を描いて」
  • OK例: 「公園の芝生の上で、赤いボールを追いかけて楽しそうに走っている、ゴールデンレトリバーの子犬のイラスト」

このように、「誰が」「どこで」「何をしているか」といった要素を具体的に記述することが重要です。

要素、スタイル、色、構図などを指定する

よりイメージに近い画像を生成するには、以下のような要素をプロンプトに含めると効果的です。

  • 主題: 何を描いてほしいか(例:猫、未来の都市、抽象的な模様)
  • スタイル: どのような画風か(例:写真風、水彩画風、アニメ風、ピクセルアート風、〇〇(画家名)風)
  • 要素・詳細: 服装、表情、持ち物、背景の要素など(例:青いワンピースを着て、笑顔で、花束を持っている)
  • 色: 全体の色調や特定の物の色(例:暖色系の、パステルカラーの、背景は青空)
  • 構図・視点: カメラのアングルや配置(例:広角レンズで下から見上げた構図、被写体は中央に配置)
  • 雰囲気・感情: 画像全体のムード(例:穏やかで平和な雰囲気、活気のある、神秘的な)

簡単なプロンプト例

いくつか簡単なプロンプト例を挙げます。

  • 風景: 「雪化粧した富士山と、手前に広がる湖、穏やかな冬の朝、写真風」
  • 人物: 「カフェの窓際で、ノートパソコンを開いて真剣な表情で作業する、眼鏡をかけた若い女性、暖かい自然光、イラスト風」
  • アイコン: 「シンプルなフラットデザインの、青い鳥のアイコン、白い背景」
  • 食べ物: 「湯気が立つ温かいラーメン、チャーシューと煮卵が乗っている、俯瞰からのショット、リアルな写真」

最初は簡単なプロンプトから試してみて、徐々に要素を加えていくのがおすすめです。

【もっと詳しく】より高度なプロンプトテクニックや、キャラクターの一貫性を保つ方法などは、こちらの記事で解説しています。

ChatGPT画像生成の注意点

非常に便利なChatGPTの画像生成機能ですが、利用する上でいくつか注意しておきたい点があります。

生成にかかる時間

プロンプトの複雑さやサーバーの混雑状況にもよりますが、画像の生成には少し時間がかかる場合があります。通常は数分程度ですが、時にはそれ以上かかることも、あるいはエラーで生成が完了しないこともあります。時間に余裕をもって利用しましょう。

著作権や商用利用について

ChatGPTで生成した画像の権利については、注意が必要です。

  • 所有権: OpenAIの利用規約によると、ユーザーは生成した画像の所有権を持ちます。
  • 商用利用: 原則として、生成した画像を商用利用(販売、広告など)することも可能です。
  • 著作権保護: ただし、AIが生成した画像は、現状では人間の創作物とは見なされず、著作権による保護の対象外となる可能性が高いです。
  • 侵害リスク: 生成した画像が、意図せず既存の著作物(キャラクター、ロゴ、アート作品など)に酷似してしまうリスクがあります。特に「〇〇風」といったスタイル模倣は、元となる作品の権利を侵害する可能性があるため注意が必要です。

商用利用を考えている場合は、特に権利関係に注意し、必要であれば専門家への相談も検討しましょう。

【もっと詳しく】商用利用や著作権に関する詳細な注意点は、こちらの記事で解説しています。

コンテンツポリシーと安全性

OpenAIは、有害または不適切なコンテンツの生成を防ぐためのポリシーを設けています。ヘイトスピーチ、暴力的な内容、露骨な性的コンテンツなどの生成は禁止されており、システムによってブロックされることがあります。安全ガイドラインを遵守して利用することが求められます。

まとめ:ChatGPT画像生成でクリエイティブをもっと身近に

この記事では、ChatGPTの画像生成機能について、基本的な使い方から料金プラン、制限、そして簡単なプロンプトのコツ、注意点までを解説しました。

  • ChatGPT(特にGPT-4o)を使えば、テキストや画像の指示で簡単に画像を生成・編集できる。
  • 無料プランでも利用可能だが、生成回数などに制限がある。有料プランでは制限が緩和される。
  • 思い通りの画像を生成するには、具体的で詳細なプロンプトが重要。
  • 生成には時間がかかる場合があり、著作権やコンテンツポリシーには注意が必要。

ChatGPTの画像生成は、専門的なスキルがなくても、誰もがアイデアを視覚化できる強力なツールです。ブログのアイキャッチ画像、SNS投稿、プレゼン資料の挿絵、あるいは単なる趣味のイラスト作成など、活用の可能性は無限大です。

ぜひこの記事を参考に、ChatGPTの画像生成機能を試してみて、あなたのクリエイティビティを広げてみてください。

早川 誠司(執筆・監修専任)
生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー
大手IT企業でDX推進に従事後、独立。100社以上の中小企業に生成AIソリューションを提供。「すぐ使える業務効率化」をモットーに発信中。
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