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ChatGPT Plus画像生成(DALL-E 3)完全ガイド:使い方・制限・高品質プロンプト術【2025年版】

ChatGPT Plus画像生成 使い方とプロンプト術

早川 誠司|生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー

「ChatGPT Plusで画像も作れるって聞いたけど、どうやるの?」

「思い通りのイラストや写真をAIに生成させるコツってある?」

「作った画像の著作権ってどうなるの?仕事で使っても大丈夫?」

ChatGPT Plusの魅力的な機能の一つが、テキストの指示(プロンプト)から画像を生成する能力です。ブログのアイキャッチ、プレゼン資料の挿絵、SNS投稿用のビジュアル、あるいは純粋なアート作品まで、アイデアを瞬時に形にできるこの機能は、クリエイティビティを大きく刺激します。

この記事では、ChatGPT Plusに統合されている画像生成モデル「DALL-E 3」を使って、画像を生成するための基本的な手順から、より高品質な結果を得るためのプロンプト作成術、さらには利用する上での重要な制限や注意点(特に著作権!)まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。

すでにChatGPTでの画像生成についてある程度ご存知の方は、以下の関連記事も併せてご覧いただくと、より理解が深まります。

目次

ChatGPT Plusで画像生成ができる!DALL-E 3とは?

ChatGPT Plusの画像生成機能は、OpenAIが開発した「DALL-E 3」という高性能な画像生成AIモデルによって実現されています。

  • テキストから画像を生成: あなたが入力したテキスト(プロンプト)の内容を理解し、それに応じたオリジナルの画像を生成します。
  • 高品質で多様なスタイル: DALL-E 3は、写実的な写真からイラスト、油絵、水彩画、ピクセルアート、3Dレンダリング風など、非常に多様なスタイルやタッチの画像を高い品質で生成できます。
  • プロンプトへの忠実性: 以前のモデルに比べ、より複雑で詳細なプロンプトの内容を正確に画像に反映する能力が向上しています。
  • Plusでのメリット: 無料版のGPT-4oでも限定的に画像生成は可能ですが、ChatGPT Plusでは利用回数の制限が緩和されており、より多くの画像を生成できます。

【基本操作】ChatGPT Plusで画像を生成する手順

ChatGPT Plusで画像を生成するのは非常に簡単です。以下のステップで進めましょう。

  1. GPT-4モデルを選択: ChatGPTのチャット画面を開き、画面上部(または左上)のモデル選択メニューから「GPT-4」(DALL-Eが統合されている最新モデル)を選択します。
  2. プロンプト(指示文)を入力: チャット入力欄に、どのような画像を生成してほしいかを具体的にテキストで入力します。
    • 例: 「かわいい柴犬が桜の木の下で昼寝している、柔らかいタッチのアニメ風イラスト」
  3. 送信して待つ: プロンプトを入力したら、送信ボタン(紙飛行機マーク)をクリックします。ChatGPTがプロンプトを解釈し、DALL-E 3が画像を生成し始めます。通常、数十秒~1分程度で結果が表示されます(複雑さによります)。
  4. 生成された画像の確認: 通常、1回の指示で1枚または複数枚(2枚や4枚の場合も)の画像が生成されます。画像をクリックすると拡大表示できます。
  5. ダウンロード: 気に入った画像があれば、画像の上にマウスカーソルを合わせる(またはタップする)と表示されるダウンロードアイコンをクリックして、画像を保存します。(通常WebP形式ですが、ブラウザによっては他の形式で保存できる場合もあります)
  6. 修正やバリエーション生成: 生成された画像がイメージと少し違う場合や、他のパターンも見たい場合は、続けて指示を出します。
    • 修正例: 「犬の色をもっと茶色っぽくして」「背景をもっとシンプルにして」「笑顔の表情に変えて」
    • バリエーション例: 「このスタイルで、今度は猫が昼寝している画像を作って」「別の角度からのショットもお願い」

このように、対話を通じて画像を生成し、修正していくことができます。

高品質な画像を生成するためのプロンプト術【初心者~中級者向け】

思い通りの画像を生成するには、プロンプト(指示文)の書き方が非常に重要です。以下の要素を意識して具体的に記述することで、AIはあなたの意図をより正確に理解し、高品質な画像を生成しやすくなります。

プロンプト要素ポイント
① 被写体 (Subject)何を(誰を)描いてほしいか、最も中心となる要素。「勇敢な騎士」「未来都市」「ふわふわの子猫」「リンゴの静物画」
② 詳細描写 (Details)被写体の見た目、服装、持ち物、表情、ポーズ、数など。金色の鎧を着て剣を構えた勇敢な騎士」「ネオン輝く高層ビルが立ち並ぶ雨の夜の未来都市」
③ アクション (Action)被写体が何をしているか。ドラゴンと戦っている」「空を飛んでいる」「毛糸玉で遊んでいる」「窓辺に置かれている
④ 背景・環境 (Setting)被写体がいる場所、周囲の状況、時間帯、天気など。燃え盛る城の前で」「雲の上を」「日当たりの良いリビングで」「朝露に濡れた庭で
⑤ スタイル・作風 (Style)画像全体のタッチや表現方法。写実的な写真」「水彩画風」「ジブリ風アニメ」「サイバーパンクアート」「浮世絵風
⑥ 色・光・雰囲気 (Mood/Lighting)全体の色調、光の当たり方、感情的な雰囲気。暖色系の照明で」「逆光でシルエット風に」「ノスタルジックな雰囲気で」「鮮やかでポップな
⑦ 構図・視点 (Composition)カメラのアングルやフレーミング。ローアングルから見上げる構図」「被写体に寄ったクローズアップ」「広角レンズで撮影したような
⑧ 除外要素 (Negative Prompt)含めてほしくない要素(必須ではない)。ただし、人物は描かないで」「背景はぼかして」「文字は入れないで
⑨ アスペクト比 (Aspect Ratio)画像の縦横比(指定できるか要確認)。16:9」「正方形 (1:1)」「縦長 (9:16)

プロンプト作成のヒント:

  • 要素を組み合わせる: 上記の要素を必要なだけ具体的に組み合わせます。「①+②+③+④+⑤+⑥」のように。
  • 英語の方が得意?: 一般的にDALL-E 3は英語のプロンプトの方がより詳細なニュアンスを理解しやすいと言われています。可能であれば英語で試してみるのも良いでしょう(ChatGPTに日本語を英語に翻訳させてから指示させることも可能)。
  • 具体例から学ぶ: 他のユーザーが作成した素晴らしい画像のプロンプトを参考にしてみましょう(X(旧Twitter)などで共有されている場合があります)。プロンプトの上級テクニックも参考になります。
  • 試行錯誤を楽しむ: 最初から完璧を目指さず、生成された結果を見ながらプロンプトを調整していくプロセスを楽しみましょう。これが上達への近道です。

ChatGPT Plus画像生成の利用制限と注意点

便利な画像生成機能ですが、利用にあたっては以下の制限と注意点を理解しておく必要があります。

  • メッセージ数制限: 画像生成のリクエストも、ChatGPT Plusの通常のメッセージ数制限(例:GPT-4oで80メッセージ/3時間など)に含まれます。大量に生成すると、他のテキストベースのやり取りができなくなる可能性があるので注意が必要です。
  • 画像生成枚数制限: メッセージ数とは別に、1日に生成できる画像の総数にも内部的な上限があると考えられています(明確な数値は非公開ですが、数百枚程度?)。上限に達するとエラーメッセージが表示されることがあります。
  • コンテンツポリシー: OpenAIは、安全で倫理的な利用を確保するために厳格なコンテンツポリシーを定めています。以下のようなコンテンツの生成は禁止されており、プロンプトが拒否されたり、悪質な場合はアカウント停止に繋がる可能性もあります。
    • ヘイト表現: 差別的、中傷的な内容。
    • ハラスメント: 他者を攻撃、脅迫する内容。
    • 暴力: 過度に暴力的な描写。
    • アダルトコンテンツ: 性的、露骨な内容。
    • 政治的・欺瞞的なコンテンツ: 特定の政治的主張の拡散、誤情報。
    • 著作権・プライバシー侵害: 許可のない著名人やキャラクターの描写(後述)。
  • 著作権と商用利用【最重要】:
    • 権利の帰属: OpenAIの利用規約(Terms of Use)によれば、ユーザーが生成した画像(Output)の権利は、規約を遵守する限りにおいてユーザーに譲渡されるとされています。
    • 商用利用: 上記に基づき、原則として商用利用も可能と解釈できます。
    • ただし、重大な注意点があります!
      • 類似性リスク: 生成された画像が、既存の著作物(他のイラストレーターの作品、写真、キャラクターなど)と偶然または意図せず酷似してしまった場合、著作権侵害となるリスクがあります。
      • 著名人・キャラクター: 実在の著名人や、著作権で保護されたキャラクター(アニメ、ゲームなど)の画像を生成することは、肖像権や著作権・商標権の侵害にあたる可能性が高く、コンテンツポリシーでも制限されています。
      • 法的リスク: AI生成物の著作権に関する法整備はまだ発展途上であり、国や地域によって解釈が異なる可能性があります。商用利用、特に重要な用途での利用を検討する場合は、専門家(弁護士など)に相談することを強く推奨します
    • 詳細: 著作権と商用利用については、必ずChatGPT画像生成の商用利用と著作権で詳細を確認してください。安易な判断は危険です。
  • 品質のばらつき: プロンプトによっては、奇妙な画像(例:指の数がおかしい)、低品質な画像、指示と異なる画像が生成されることもあります。AIの限界として理解し、必要ならプロンプトを修正したり、再生成したりしましょう。

画像生成機能の応用例・活用アイデア

注意点を理解した上で、画像生成機能は様々な場面で活用できます。

  • ブログ記事やSNS投稿のアイキャッチ、挿絵
  • プレゼンテーション資料や企画書のビジュアル補助
  • Webサイトやアプリのデザインモックアップ、アイコン素材
  • YouTube動画のサムネイル
  • 小説やゲームの世界観・キャラクター設定の視覚化
  • 子供向けの絵本のイラスト
  • 個人の趣味としてのデジタルアート制作
  • イベントのポスターやチラシのデザイン案

より多くの活用例はChatGPT Plus 活用方法30選でも紹介しています。

まとめ:ChatGPT Plusで創造性を解き放とう

ChatGPT Plusの画像生成機能(DALL-E 3)は、テキストからビジュアルを創造するための強力なツールです。基本的な使い方をマスターし、効果的なプロンプト術を身につけることで、あなたのアイデアを魅力的な画像として形にすることができます。

しかし、その利用にあたっては、メッセージ数制限やコンテンツポリシー、そして特に著作権や商用利用に関するリスクを十分に理解し、責任ある使い方を心がけることが何よりも重要です。

注意点を守りながら、この素晴らしい機能を活用し、あなたの創造性をさらに広げていきましょう!もし画像生成がうまくできない場合は、エラー対処法まとめも参考にしてください。

早川 誠司(執筆・監修専任)
生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー
大手IT企業でDX推進に従事後、独立。100社以上の中小企業に生成AIソリューションを提供。「すぐ使える業務効率化」をモットーに発信中。
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