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ChatGPT「ショッピング機能」完全ガイド:使い方から注意点まで、ユーザー目線で徹底解説

早川 誠司|生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー

「ChatGPTに新しい機能がついたって聞いたけど、何ができるの?」

「買い物機能って、どうやって使うの?便利なの?」

最近話題のChatGPTショッピング機能。気になっている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、そんなあなたのために、ChatGPTショッピング機能の「そもそも何?」から、具体的な使い方、使ってみた正直な感想、そして利用する上での注意点まで、ユーザー目線で分かりやすく解説していきます!

目次

ChatGPTで買い物が変わる? 新機能「ショッピング」って何?

まず、「ChatGPTショッピング機能」とは一体何なのか、簡単におさらいしましょう。

これは、OpenAIが提供するAIチャットボット「ChatGPT」に追加された新しい機能のこと。これまでのように質問に答えてもらったり、文章を作ってもらったりするだけでなく、ChatGPTと会話しながら、欲しい商品を探したり、比べたりできるようになったんです。

イメージとしては、知識豊富な店員さんに相談する感覚に近いかもしれません。「こんな感じの商品を探してるんだけど…」「予算はこれくらいで、こういう機能が付いてるものがいいな」みたいに話しかけると、ChatGPTが条件に合いそうな商品をいくつか提案してくれる、というわけです。

ユーザーにとってのメリットは?

じゃあ、この機能を使うと、私たちユーザーにとって何がいいんでしょうか?

  • 商品探しがラクになる!: 今までみたいに、色々な通販サイトを行ったり来たりして比較する必要が減るかもしれません。ChatGPTが、価格やレビューのポイントなんかをまとめて見せてくれることがあります。これで、商品選びにかかる時間がグッと短くなるかも。
  • 会話で探せるから直感的!: 「2万円以下のノイキャンイヤホン」みたいな具体的な条件はもちろん、「〇〇さんへのプレゼントで、△△な雰囲気のもの」みたいな、ちょっと曖昧な探し方でも、ChatGPTが意図を汲み取って提案してくれる可能性があります。キーワード検索が苦手な人にも優しいですね。
  • 今のところ「広告なし」!: OpenAIによると、表示される商品はChatGPTが独自に選んでいて、「広告じゃない」とのこと。通販サイトでよく見る「スポンサー」みたいな表示がないので、純粋に商品の情報だけで比べやすいかもしれません。(ただし、将来的に広告やアフィリエイト(紹介料)が入る可能性はゼロではない、という点には注意が必要です。)

誰でも使えるの? 料金は? 必要なものは?

「この機能、使うのにお金かかる?」「特別な設定とかいるの?」と気になりますよね。結論から言うと、かなり多くの人が、しかも無料で試せるようになっています。

利用できるユーザー層

  • プラン: ChatGPTの有料プラン(Plus, Pro, Team, Enterprise)ユーザーはもちろん、無料プランのユーザーでも利用可能です。
  • ログイン状態: なんと、ChatGPTのアカウントにログインしていない状態でも使えちゃいます。これはかなり手軽ですね!
  • 提供地域: 日本を含む、ChatGPTが利用できるほとんどの国や地域で使えるようになっています。

必要なAIモデル:「GPT-4o」って何?

ただし、一つだけ条件があります。それは、使うAIモデルを選ぶ必要があることです。

  • モデル: ChatGPTの画面で、「GPT-4o」または「4o-mini」というモデルを選択している必要があります。

「GPT-4o(ジーピーティーフォーオー)」というのは、OpenAIが開発した最新の高性能AIモデルのこと。(【完全ガイド】ChatGPT 4oとは?機能・料金・使い方からGPT-4との違いまで徹底解説の記事も参考にしてみてください)。無料ユーザーでも、メッセージ回数などに制限はありますが、このGPT-4oを使うことができます。

利用条件まとめ

プランログイン状態利用可能モデルMemory連携(※)備考
無料ユーザーログイン/未ログインGPT-4o, 4o-mini不可GPT-4o利用時にメッセージ数制限の可能性あり
Plus/ProユーザーログインGPT-4o, 4o-mini可能メッセージ数制限は無料より緩和
Team/EnterpriseユーザーログインGPT-4o, 4o-mini可能さらに高いメッセージ制限

(※Memory連携については後ほど解説します)

このように、かなり多くの人が気軽に試せるようになっているのが嬉しいポイントですね!

【実践】ChatGPTショッピング機能の使い方:簡単ステップ解説

では、いよいよ実際にChatGPTショッピング機能を使ってみましょう!使い方はとっても簡単です。

ステップ1:ChatGPTを開いて、モデルを選ぶ

まずは、いつも通り(https://chat.openai.com/)にアクセスします(Webブラウザでも公式アプリでもOK)。アカウントを持っている方はログインしましょう。

次に、画面の上の方(モデル名が表示されているところ)を見て、「GPT-4o」または「4o-mini」が選ばれているか確認してください。もし違うモデルになっていたら、クリック(またはタップ)して切り替えましょう。

ChatGPTのモデル選択でGPT-4oを選択している様子

ステップ2:欲しいものを「話しかけるように」質問する

モデルを選んだら、チャット入力欄に、探している商品のことを普段話すような自然な言葉で入力します。

【質問のコツ】より良い提案をもらうには?

ただ「イヤホン」と聞くよりも、もう少し具体的に伝えると、ChatGPTも的確な商品を提案しやすくなります。例えば、こんな情報を加えてみましょう。

  • 予算: 「〇〇円くらいで」
  • 機能: 「防水機能付きの」「ノイズキャンセリングができる」
  • 用途: 「ランニング中に使いたい」「〇〇さんへのプレゼントに」
  • 特徴: 「軽いものがいい」「色は赤がいいな」
  • ブランドや商品名: もし決まっていれば「〇〇(ブランド)の△△(商品名)について教えて」

もちろん、これらの情報を全部入れなくても大丈夫。ChatGPTは文脈から意図を読み取ろうとしてくれますが、具体的であればあるほど、希望に近い答えが返ってくる可能性が高まります

具体例:予算2万円、手入れが簡単な全自動コーヒーメーカー

ステップ3:出てきた商品リスト(カルーセル表示など)を見てみる

質問を送ると、ChatGPTが条件に合いそうな商品をおくつかリストアップしてくれます。

多くの場合、商品は写真付きのカードが横に並んだ形(カルーセル表示)で出てきます。これなら、見た目でパッと比較しやすいですよね。各カードには、写真の他に、商品名や価格、評価(星マークなど)が表示されていることが多いです。

ステップ4:気になる商品の詳細をチェック(レビュー要約や価格比較)

リストの中に「おっ、これいいかも」と思う商品が見つかったら、そのカードをクリック(またはタップ)してみましょう。すると、もっと詳しい情報が表示されます。PC版だと、画面の右側に詳細が表示されることもあります。

詳細画面では、例えばこんな情報が見られます。

  • 商品のより詳しい説明
  • レビューの要約: 「ここが良い」「ここはイマイチ」みたいなポイントをAIがまとめてくれています。
  • 複数の販売店と価格: 同じ商品を扱っている他のお店の価格も表示されることがあります。
  • 購入サイトへのリンク: その商品を買えるサイトへのボタンやリンクがあります。

もし、特定の商品についてもっと知りたいことがあれば、そのままチャットで追加質問もできます。「この商品のレビュー、もっと詳しく教えてくれる?」「他の色はないの?」みたいに聞いてみましょう。商品詳細画面に「この商品について質問する」みたいなボタンが出ていることもあるので、そこから質問するのも便利です。

さらに詳しく知りたい場合は…

カルーセル画像の上にカーソルを合わせると「これについて尋ねる」とでるので、それをクリック。するとチャット欄に商品が紐づけられる。

ここでさらにこの商品について深堀することができます。例えば、カラーバリエーションが知りたい場合は「カラーバリエーションを教えてください。」と入力します。

すると、上記のようにこの型番のカラーバリエーションを調べて教えてくれます。今回は「ブラック」と「シャンパンシルバー」があったようです。

ステップ5:購入サイトへGO!(注意:購入はChatGPTの外で)

「よし、これに決めた!」となったら、詳細画面などにある購入リンク(「Buy」ボタンやお店の名前など)をクリックします。

【超重要!】

ここで一つ、とても大事な注意点があります。それは、商品の購入手続きやお金の支払いは、ChatGPTの中ではできないということです。

購入リンクをクリックすると、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピング、あるいはそのブランドの公式サイトといった、外部の通販サイトに移動します。実際に商品を買うための手続き(カートに入れる、支払い情報を入力する、注文を確定するなど)は、移動した先のサイトで行う必要があります。ChatGPTはあくまで「商品探しのお手伝い」をしてくれるだけで、レジ機能はない、と覚えておきましょう。

【体験レポ】実際に使ってみた!「ノイキャンイヤホン探し」編

理屈は分かったけど、実際どんな感じなの?ということで、私がChatGPTショッピング機能を試してみました!

【質問してみた】

ChatGPT(GPT-4oモデルを選択)に、こんな感じで聞いてみました。

「通勤中に音楽を静かに楽しみたい!予算1万5千円くらいで、おすすめのノイズキャンセリング付きワイヤレスイヤホンを探して!」

【ChatGPTの応答は?】

数十秒ほど待つと(少し時間がかかることもあります)、いくつかのイヤホンが写真付きのカード形式(カルーセル)で表示されました。有名メーカーのものから、あまり聞いたことのないブランドまで、いくつか候補が出てきましたね。各カードには、簡単な説明と価格や星評価のようなものも付いていました。

【詳細をチェック!】

その中から、デザインが気になったイヤホンを一つクリック。すると、画面右側に詳細情報が表示されました。

  • レビュー要約: 「ノイズキャンセリング性能はそこそこ良い」「バッテリー持ちが良い」といったポジティブな点と、「低音が少し弱いかも」「ケースが少し大きい」といったネガティブな点が箇条書きでまとめられていました。これはレビューを全部読む手間が省けて便利!
  • 価格比較: いくつかの通販サイト(Amazon、ヨドバシ.comなど)の名前と、それぞれの価格が表示されていました。パッと見で比較できるのは良いですね。
  • 購入リンク: 各通販サイトへのリンクボタンがありました。

【使ってみた感想】

  • 良かった点:
    • 会話で探せるのは楽! 具体的な条件を伝えるだけで候補を出してくれるのは、やっぱり便利。
    • 情報がまとまってる! 価格やレビューの要点が一覧できるのは時間短縮になる。
    • 知らなかった商品に出会えるかも? 普段自分では検索しないようなブランドも提案してくれた。
  • 気になった点:
    • 価格がちょっと違う? ある商品の価格をクリックして通販サイトに飛んでみたら、ChatGPTに表示されていた価格と少し違っていました。送料が含まれていなかったり、情報が少し古かったりするのかも?
    • 知らないお店も出てくる? 価格比較の中に、あまり聞いたことのない通販サイトの名前もいくつかありました。信頼できるお店かどうか、自分で確認する必要がありそうです。
    • レビュー要約はあくまで「要約」: 便利な反面、細かいニュアンスは分からないので、高価な買い物をする前には、やっぱり元のレビューもいくつか読んでおきたいと感じました。

全体としては、「商品探しの第一歩」としてはかなり使える印象です。ただ、表示される情報を鵜呑みにせず、最終的な確認は自分ですることが大事だと感じました。

結果の見方:価格、レビュー、評価…どこまで信じていい?

体験レポでも触れましたが、ChatGPTが表示してくれる情報はとても便利。でも、「これって全部正しいの?」「どこまで信じていいの?」と疑問に思うこともありますよね。ここでは、表示される情報の「見方」と「注意点」を整理しておきましょう。

表示される情報のおさらい

まず、ChatGPTがどんな情報を表示してくれるか、もう一度確認です。

  • 商品画像: 見た目で判断するのに役立ちます。
  • 商品名・説明: AIが分かりやすくまとめてくれていることがあります。
  • 価格: いくつかのお店での価格が表示されることも。
  • レビュー要約: 良い点・悪い点がまとめられています。
  • 評価: 星マークなどで評価が表示されることも。
  • ラベル: 「人気」「予算に優しい」といった目印が付くことも。
  • 購入リンク: 商品を買えるサイトへのリンクです。

価格情報の注意点:表示価格と違う? 最安値じゃない?

一番気になるのが価格ですよね。でも、ここに落とし穴があることも。

  • 価格が違うことがある: ChatGPTが表示する価格は、通販サイトから提供された情報をもとにしていますが、リアルタイムで更新されているとは限りません。そのため、リンク先に飛んでみたら価格が変わっていたり、送料が別にかかったりすることがあります。
  • 最安値とは限らない: 表示されている価格が、その商品の市場での最安値である保証はありません。他の販売店の価格が表示されることもありますが、すべての店の価格を網羅しているわけではないようです。

価格はあくまで参考情報!購入前には必ずリンク先で最終確認を!

レビュー要約の注意点:AIのまとめ。鵜呑みは危険?

AIがレビューを要約してくれるのは便利ですが、これも注意が必要です。

  • AIによる要約: 表示されているのは、あくまでAIが「重要だ」と判断して抜き出した情報です。元のレビューの細かいニュアンスや、書いた人の状況(どんな使い方をしたかなど)までは分かりません。
  • 情報の偏り: 元になったレビュー自体に偏りがある可能性もあります。また、OpenAIがレビュー内容の正しさを一つ一つチェックしているわけではありません。

高価なものや失敗したくないものは、元のレビューもいくつかチェックするのがおすすめ!

ラベル表示の注意点:「人気」って本当?

「人気商品」「予算に優しい」といったラベルが付いていると、つい惹かれてしまいますが…

  • AIによる自動生成: これらのラベルも、レビューの内容などからAIが自動で付けているものです。客観的なデータに基づいた保証があるわけではありません。
  • 基準は曖昧: 例えば「予算に優しい」は、「レビューでコスパが良いと言及されている」程度かもしれませんし、「人気」も具体的な販売数に基づいているとは限りません。

ラベルはあくまで「参考程度」に。

購入リンクの注意点:知らないお店が出てくることも?

購入リンクは便利ですが、クリックする前に少し立ち止まって。

  • 知らないお店も: Amazonや楽天のような有名店だけでなく、あまり聞いたことのないお店へのリンクが表示されることもあります。
  • 信頼性は自分で確認: そのお店が信頼できるかどうか、安全に買い物ができるかどうかは、リンク先に飛んでみて、自分で判断する必要があります。

リンク先が信頼できるお店か、クリックする前に少し意識しよう!

【全体のまとめ】ChatGPTの情報は「参考」にとどめ、最終判断は自分で行うことが大切!

なんでこの商品が出てくるの? パーソナライズの仕組み(ちょっとだけ裏側)

「どうしてChatGPTは、私が欲しいものを分かってくれるんだろう?」

「使っていくうちに、もっと自分好みの提案をしてくれるようになるの?」

そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。ここでは、ChatGPTがどうやって商品を提案しているのか、その仕組みと「パーソナライズ(あなた向けに最適化すること)」について、少しだけ覗いてみましょう。

AIはどうやって商品を選んでる?

ChatGPTは、あなたが入力した質問から、「この人は何を探しているのかな?」「どんな目的で買いたいのかな?」という「意図」を読み取ろうとします。単にキーワードが合っているかだけでなく、会話の流れや、あなたが何を求めているかを考えて、商品を提案してくれるんです。

その判断材料になっているのは、主に以下の情報です。

  • あなたの入力: 質問の内容、予算、好みなど。
  • 商品データ: 通販サイトなどが提供している、価格や商品説明、スペックといった整理された情報。
  • レビューや口コミ: いろんなサイトにある評価や感想。
  • ChatGPT自身の知識: 最新情報を検索する前の、元々の知識。
  • 安全性: 危ない商品や不適切な情報を除外するルール。

これらの情報を組み合わせて、「あなたの意図に一番合っているのはこれかな?」と判断して、商品を提案しているんですね。

使えば使うほど賢くなる?:「Memory」機能と「カスタム指示」

さらに、ChatGPTには、あなたに合わせて提案を調整する機能もあります。それが「Memory(記憶)」機能と「カスタム指示(Custom Instructions)」です。

  • Memory機能: これをオンにしておくと、ChatGPTはあなたとの過去の会話内容を覚えてくれます。例えば、前に「ピエロの格好はちょっと苦手なんだよね」と言っていたら、次に衣装を探すときにピエロ関連を避けてくれるかもしれません。逆に「〇〇ブランドの黒い服が好き」と伝えていれば、次に関連商品を探したときに、その好みを反映してくれる可能性があります。
  • カスタム指示: 事前に「私はミニマリストです」とか「環境に優しいものが好き」といった自分の好みや情報を設定しておくと、ChatGPTはその指示を考慮して応答してくれます。これも、買い物の提案に影響するかもしれません。

OpenAIは、このMemory機能とショッピング機能の連携を、今後さらに強化していく予定だそうです(特に有料プランユーザー向け)。使えば使うほど、あなたの好みを学習して、あなた専用の買い物アシスタントのように進化していくことが期待できますね。

Memory機能の設定は、自分でいつでも確認したり、記憶内容を消したり、機能自体をオフにしたりできます。

プライバシーは大丈夫?

パーソナライズは便利ですが、「自分の情報がどう使われるんだろう?」と心配になる方もいるかもしれません。ChatGPTは、あなたの会話履歴などを学習に利用することがありますが、アカウント設定で学習をオフにすることも可能です。どんな情報がどのように使われるか気になる方は、OpenAIのプライバシーポリシーを確認したり、設定を見直したりすることをおすすめします。

7. 使う前に知っておきたい注意点と限界

さて、ここまでChatGPTショッピング機能の便利な点を見てきましたが、使う上で知っておくべき注意点や、まだできないこともあります。

  • 情報の正確性は保証されない!
    • 価格・在庫: 前にも触れましたが、表示される価格や在庫は最新情報と違うことがあります。売り切れていたり、値段が変わっていたりする可能性があるので、必ずリンク先で確認しましょう。
    • レビュー: レビュー要約はAIが作ったもので、内容が正しいかOpenAIがチェックしているわけではありません。鵜呑みにしないように。
    • AIの勘違い: ChatGPT自体が、時々間違った情報を言ってしまうこともあります(これはAI全般に言えることです)。
  • 購入はChatGPTの外で!
    • 何度もお伝えしていますが、ChatGPTの中でお金の支払いはできません。購入は必ずリンク先のサイトで行います。
  • すべての商品が見つかるわけじゃない!
    • ChatGPTが提案してくれるのは、あくまで一部の商品です。世の中にある全ての商品から選んでくれるわけではないので、「探しているものが必ず見つかる」とは思わない方が良いでしょう。特定のブランドが表示されないこともあります。
  • リンク先の信頼性は自分でチェック!
    • たまに、あまり有名でないお店へのリンクが表示されることもあります。そのお店が安全かどうかは、自分で判断する必要があります。
  • まだ「実験中」の機能!
    • このショッピング機能は、まだ始まったばかりの「実験的な」機能です。そのため、いつも同じように動くとは限りません。同じ質問をしても、商品カードが出たり出なかったり、挙動が不安定なこともあります。ユーザー側で機能をオン・オフする設定も今のところありません。
  • 困ったらフィードバック!
    • 使っていて「あれ?情報が違うぞ」「もっとこうだったらいいのに」と思うことがあれば、応答の下にある👍👎マークや、専用フォームからOpenAIに意見を送ることができます。ユーザーの声が、今後の改善につながります。

このように、ChatGPTショッピング機能は万能ではありません。便利なツールですが、限界があることを理解した上で、上手に付き合っていくことが大切です。

8. まとめ:ChatGPTは新しい「買い物相談相手」?

さて、ここまでChatGPTの新しいショッピング機能について、使い方から注意点まで詳しく見てきました。

機能の価値をもう一度

この機能の魅力は、やっぱり「会話しながら商品を探せる」という新しい体験と、価格やレビューといった情報収集の手間を減らせる点にあるでしょう。今のところ広告がないというのも、ユーザーにとっては嬉しいポイントです。

賢い使い方:あくまで「アシスタント」

ただし、見てきたように、情報の正確性にはまだ課題があります。だから、ChatGPTショッピング機能を賢く使うコツは、「頼りになるアシスタント」くらいに考えること。

  • 最終判断は自分で!: ChatGPTの提案はあくまで参考に。価格やレビュー、お店の信頼性などは、必ず自分の目で最終確認しましょう。
  • 限界を知っておく: 全ての商品が見つかるわけではないし、情報が100%正しいわけでもない。その限界を知った上で使うことが大切です。

これからどうなる?(今後の進化への期待)

この機能はまだ始まったばかり。これからもっと便利になっていく可能性を秘めています。

  • もっとあなた好みに: Memory機能との連携が深まれば、さらにパーソナルな提案が期待できます。
  • 探せる商品が増えるかも: 今はファッションや家電などが中心ですが、食品やDIY用品など、対象カテゴリが広がる予定です。
  • 情報の精度アップ?: 販売業者が直接商品情報を提供できるようになれば、価格や在庫の正確さが上がるかもしれません。
  • もっとスムーズな買い物体験?: 今は外部サイトでの購入ですが、将来的にはShopifyなどとの連携で、もっとシームレスに買い物できるようになる可能性も…?(これはまだ予想ですが)

最後に

ChatGPTショッピング機能は、私たちのオンラインショッピングを、もっと会話的で、パーソナルで、効率的なものに変える可能性を秘めた面白いツールです。

完璧ではありませんが、その特性と限界を理解して上手に使えば、あなたの「買い物相談相手」の一人になってくれるかもしれません。ぜひ一度、気軽に試してみてはいかがでしょうか?

早川 誠司(執筆・監修専任)
生成AI活用コンサルタント/業務効率化アドバイザー
大手IT企業でDX推進に従事後、独立。100社以上の中小企業に生成AIソリューションを提供。「すぐ使える業務効率化」をモットーに発信中。
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